ポイ活をしている400人に「直近3か月の獲得額」と「かけた時間」を聞き、時給に換算しました。
結果は、中央値で時給267円。
4人に1人は時給100円以下で、1,000円を超える人も4人に1人いました。
手段で差は大きく、クレジットカード発行や口座開設などの「案件申込」は時給換算で1,000円、アンケートは200円、ミニゲーム・動画視聴は100円です。
本人の体感はもっと厳しく、54%が「時給100円未満」と感じ、半数が「割に合わない」と答えています。
それでも続いている理由は、自由記述に表れていました。
この記事では、ポイ活・家計データ研究所が2026年10月に実施したアンケート調査の結果を、7つの発見にまとめて紹介します。
この記事の監修者

大竹麻佐子 ファイナンシャルプランナー
調査概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査主体 | ポイ活・家計データ研究所(運営:株式会社S.E.ネットワーク) |
| 調査方法 | クラウドワークスのタスク形式によるインターネットアンケート |
| 調査対象 | 18歳以上で、直近3か月(2026年7月〜9月)にポイ活を行った人 |
| 回答期間 | 2026年10月19日〜20日 |
| 有効回答数 | 400人(回収469件のうち、確認設問の誤答・対象外・設問間の矛盾が2か所以上の69件を除外) |
| 回答者の内訳 | 女性57.3%・男性40.3%/30〜40代が61%/会社員・公務員38.8%、自営業・フリーランス20.2%、パート・アルバイト15.8%、専業主婦・主夫14.8% |
| 設問数 | 27問(選択式26問+自由記述1問) |
| 調査報告書・結果一覧 | ポイ活実態調査_2026年10月_調査報告書.pdf |
集計の考え方
- 獲得額と時間は選択肢(区分)で聞いています。
計算には各区分の中央の値(例:月1,000〜3,000円未満は2,000円、月5〜10時間未満は7.5時間)を使い、上限のない区分は下限値を使いました。 - 時給換算=月間獲得額の代表値÷月間所要時間の代表値です。
区分どうしの割り算のため1人ずつの値は粗く、本文では中央値と分布を中心に紹介します。
平均は参考値です。 - 手段別の時給換算は、作業時間が発生する5手段(案件申込・アンケート・歩数アプリ・レシートアプリ・ミニゲーム等)について、その手段を行っている人だけで計算しました。
決済ポイントとサイト経由の買い物は、時間がほとんど発生しないため対象外です。 - 回答者はクラウドワークス利用者で、ポイ活を「ほぼ毎日」行う人が74.0%を占めます。
一般のポイ活利用者より熱心な層に偏っている前提でお読みください。
調査結果のポイント
- ポイ活全体の時給換算は中央値267円
100円未満が18.8%、300円未満までで半数超(57.3%)。一方、1,000円以上も24.8%。 - 手段で時給は10倍違う
案件申込1,000円、アンケート・レシートアプリ200円、歩数アプリ133円、ミニゲーム・動画視聴100円。 - 月の獲得額は「1,000〜3,000円未満」が最多(29.0%)
月5,000円以上は18.5%、年間5万円以上は16.5%。 - 時間をかけるほど月の獲得額は増えるが、時給は下がる
月1〜3時間の層は時給1,000円、月50時間以上の層は80円。 - 稼ぎ頭はアンケート(33.8%)と決済ポイント(25.0%)
月5,000円以上稼ぐ層は案件申込の実施率が60.8%で、それ以下の層(28.2%)の2倍。 - 体感は計算値より厳しい
「時給100円未満」と感じる人が54.2%。「割に合わない」50.5%は「割に合う」24.5%の2倍。 - 経験年数で時給は上がらない
ポイ活歴1〜10年の中央値は267円で横ばい、10年以上は160円。
発見1:ポイ活全体の時給換算は中央値267円。半数超が300円未満
ひとことで言うと、ポイ活を「時給」で見ると、半数以上の人が300円に届いていません。
月間獲得額と月間所要時間から計算した時給換算は、中央値267円。
下位25%は100円以下、上位25%は800円以上でした。

平均は1,015円ですが、これは時給換算が数千円になる少数の回答(短時間で高額案件をこなした人や、決済ポイントのように時間がほとんどかからない手段が中心の人)に引っ張られた値です。
実態を表す数字としては中央値の267円を採用します。
作業が発生する手段だけ(案件申込・アンケート・歩数アプリ・レシートアプリ・ミニゲーム)に絞ると、中央値は200円に下がります(n=387)。
決済ポイントやサイト経由の買い物で貯まる分を除くと、「手を動かして稼ぐポイ活」の時給はさらに低いということです。
研究所の見解
- 時給換算の中央値267円は、最低賃金(2025年度の全国加重平均1,121円)の4分の1程度です。
収入手段として見ると割に合いませんが、回答者の多くは「スキマ時間」「移動中」「テレビを見ながら」の作業と答えており、時間の機会費用がほぼゼロの前提で続けています。 - 一方で4人に1人は時給換算1,000円以上です。
この層が何をしているかは、発見2と発見5で見ていきます。
発見2:手段で時給は10倍違う。案件申込は1,000円、ゲーム・動画視聴は100円
ひとことで言うと、「何で稼ぐか」で時給は桁が変わります。
作業時間が発生する5手段について、その手段を行っている人だけで時給換算を出すと、案件・キャンペーン申込(クレジットカード発行、口座開設、アプリ登録など)が中央値1,000円で突出しています。

手段別の月間獲得額と所要時間の中央値(その手段で獲得額を回答した人ベース)は次のとおりです。
| 手段 | 実施者(n=400に対する割合) | 月間獲得額の中央値 | 月5,000円以上の割合 | 月間所要時間の中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 案件・キャンペーン申込 | 137人(34.2%) | 2,000円 | 19.7% | 2時間 |
| サイト経由の買い物 | 178人(44.5%) | 400円 | 2.2% | ― |
| アンケート・モニター | 304人(76.0%) | 750円 | 4.3% | 4時間 |
| 歩数・移動アプリ | 144人(36.0%) | 200円 | 0.7% | 2時間 |
| レシートアプリ | 103人(25.8%) | 200円 | 0.0% | 45分 |
| ミニゲーム・動画・広告視聴 | 270人(67.5%) | 200円 | 0.7% | 2時間 |
| 決済・共通ポイント | 243人(60.8%) | 750円 | 5.3% | ― |
※「―」は時間を聞いていない手段。
実施手段の設問で選んでいなくても獲得額を回答した人が94人いたため、実施者は獲得額の回答で数えています。
研究所の見解
- 時給で見ると、案件申込は「1件あたりの単価が大きく・作業は短い」ため圧倒的に有利です。
ただし上位25%が3,000円以上、下位25%が200円以下と幅が広く、「高額案件を選べるか」で結果が分かれます。
クレジットカードや口座の申込は回数に限りがあり、毎月続けられる手段ではありません。 - アンケートは実施者が最も多く(76.0%)、月間獲得額の中央値も750円と作業型の中では最大ですが、月に4時間かけているため時給は200円です。
アンケートはポイ活の「主力」でありながら、時間効率は高くありません。 - ミニゲーム・動画視聴は7割の人が行っていますが、時給100円です。
自由記述では「広告を見る時間がもったいない」「クールタイムで実際は200分かかる」といった声が目立ちます。
発見3:月の獲得額は「1,000〜3,000円」が最多。月5,000円以上は5人に1人
ひとことで言うと、「ほぼ毎日」ポイ活をする人たちでも、月の獲得額の中心は数千円です。
月間獲得額は「1,000〜3,000円未満」が29.0%で最多、次いで「3,000〜5,000円未満」が20.8%。
月5,000円以上は18.5%(74人)、月10,000円以上に絞ると7.0%(28人)です。
月30,000円以上は3人、月50,000円以上は0人でした。

年間(2025年10月〜2026年9月)の獲得額は「1万〜3万円未満」が28.0%で最多。
5万円以上が16.5%(66人)、10万円以上が5.5%(22人)です。
決済ポイントとサイト経由の買い物で貯まる分(買い物に付随して貯まる分)は72.0%の人が得ており、その中央値は月750円。
月の獲得額の3分の1程度は、作業をせずに貯まっている分と見られます。
研究所の見解
- 「ポイ活で月数万円」という話は、今回の回答者では7%の世界です。
回答者の74%がほぼ毎日ポイ活をしている熱心な層であることを踏まえると、一般の利用者ではこの割合はさらに低いと考えられます。 - 月数千円でも年にすれば2〜4万円です。
回答者の多くは「生活費の足し」「お小遣い」という感覚で続けており、収入源というよりは節約の延長として位置づけています。
発見4:時間をかけるほど月の獲得額は増えるが、時給は下がる
ひとことで言うと、ポイ活は「やればやるほど効率が落ちる」活動です。
ポイ活全体にかける時間は「月5〜10時間」が20.0%で最多。
月20時間以上が27.3%、月50時間以上(1日約1.7時間以上)も8.0%います。

時間をかける層ほど月の獲得額は増え、月5,000円以上稼ぐ人の割合は「月30分未満」の10.5%から「月50時間以上」の40.6%へ上がります。
ただし月の獲得額の中央値は「月1〜3時間」でも「月10〜20時間」でも同じ2,000円。
時間が7倍になっても中央値は変わりません。
その結果、時給換算の中央値は「月1〜3時間」の1,000円から「月50時間以上」の80円まで、段階的に下がります。
実施している手段の数で見ても同じです。
3手段を組み合わせる人が32.8%で最多ですが、1手段から4手段まで時給換算の中央値は267円で変わらず、5手段以上ではむしろ下がります(5手段174円、7手段147円)。
研究所の見解
- 時給が下がる理由は、短時間で稼げる手段(案件申込、決済ポイント)には回数や上限があり、それ以上時間をかけようとすると単価の低い作業(アンケート、動画視聴、ゲーム)に時間を注ぐしかないからです。
- 「月にあと1,000円」を目指すなら、時間を増やすより単価の高い手段を1つ足すほうが効率的です。
ポイ活を月に数十時間かけて取り組んでいる層は、時給で見るとアルバイトの10分の1以下です。
発見5:稼ぎ頭はアンケートと決済ポイント。月5,000円以上稼ぐ層は案件申込をしている
ひとことで言うと、「多くの人の稼ぎ頭」と「稼げている人の稼ぎ頭」は違います。
獲得額が最も大きい手段はアンケート・モニター(33.8%)と決済・共通ポイント(25.0%)で、この2つで約6割です。
案件・キャンペーン申込を最大とする人は15.5%ですが、この層は37.1%が月5,000円以上を獲得しており、アンケートを最大とする層(20.0%)の2倍近くです。

月5,000円以上獲得した74人とそれ以外の326人を比べると、違いは「案件申込をしているか」と「時間」に出ます。
| 項目 | 月5,000円以上(n=74) | 月5,000円未満(n=326) |
|---|---|---|
| 案件・キャンペーン申込を行っている | 60.8% | 28.2% |
| 決済・共通ポイントを得ている | 71.6% | 58.3% |
| 月間所要時間の中央値 | 15時間 | 7.5時間 |
| ほぼ毎日行う人の割合 | 81.1% | 72.4% |
| 実施手段の数(中央値) | 3 | 3 |
月5,000円以上の層が最大の手段として挙げたのは、アンケート36.5%、案件申込31.1%、決済ポイント21.6%。
アンケートで月5,000円以上に届く人もいますが、自由記述を見ると「会場調査で一度に3,000円」「複数サイトを1日40分」など、高単価の調査を拾うか時間を投じるかのどちらかです。
研究所の見解
- 月の獲得額を左右するのは、手段の数ではなく「案件申込をやっているか」です。
クレジットカード発行や口座開設は1件で数千〜数万円になるため、3か月に1件あるだけで月平均を押し上げます。 - ただし案件申込は「毎月同じだけ稼げる」手段ではなく、申し込めるサービスがなくなれば獲得額は落ちます。
当研究所の第1弾調査(キャンペーン参加行動)でも、申込者の71%が「特典がなければ申し込まなかった」と答えており、ポイ活上位層の収入は企業のキャンペーン予算に依存しています。
発見6:体感の時給は計算値より厳しく、半数が「割に合わない」と感じている
ひとことで言うと、ポイ活をしている本人たちは、自分の時給を実際より低く見積もっています。
「ご自身のポイ活を時給に換算すると?」と聞くと「100円未満」が54.2%で、計算値の18.8%を大きく上回ります。
体感を答えた346人のうち65.3%は計算値より低い区分を選び、高い区分を選んだ人は7.2%しかいません。

「かけている時間や手間に対して割に合っているか」は、「あまり割に合っていない」34.2%+「まったく割に合っていない」16.2%=50.5%で、「とても」4.5%+「やや」20.0%=24.5%の2倍です。
計算した時給が高い人ほど「割に合う」と感じています。
| 時給換算(計算値) | n | 割に合う | 割に合わない |
|---|---|---|---|
| 100円未満 | 75 | 12.0% | 68.0% |
| 100〜300円未満 | 154 | 17.5% | 59.1% |
| 300〜1,000円未満 | 72 | 27.8% | 43.1% |
| 1,000円以上 | 99 | 42.4% | 29.3% |
月の獲得額で見ると、月5,000円以上獲得している層でも「割に合う」36.5%、「割に合わない」36.5%と拮抗します。
金額が大きくても、時間をかけていれば納得感は上がらないということです。
研究所の見解
- 体感が計算値より低い理由は、本人が「手を動かしている時間」だけでなく、広告の待ち時間やアプリを開く手間まで含めて感じているためと考えられます。
計算値の「時間」は本人申告の月間合計で、こうした細かい時間は漏れやすいため、実態の時給は計算値と体感の間にあると見ています。 - 「割に合わない」と感じながら続けている人が半数いることは、ポイ活が「収入」ではなく「習慣」として定着していることを示しています。
ポイントサイトやアプリにとっては、単価を上げなくても利用が続く一方、「改悪」が離反の引き金になりやすい構造です。
発見7:経験年数で時給は上がらない。年代・性別による差も小さい
ひとことで言うと、ポイ活は「続ければ上手くなる」活動ではありません。
ポイ活歴別の時給換算の中央値は、半年未満が160円、半年〜10年は267円で横ばい、10年以上は160円とむしろ下がります。時給1,000円以上の割合も1〜5年の30%をピークに、10年以上では19.5%です。

頻度では、「ほぼ毎日」の人(74.0%)の中央値が267円なのに対し、「週に数回」の人は533円。
時給1,000円以上の割合は42.9%と毎日層(18.9%)の2倍以上です。
毎日層は月の獲得額の中央値こそ2,000円で週数回層と同じですが、時間の中央値が7.5時間と週数回層(2時間)の約4倍です。
年代別の中央値は20代から40代後半まで267円で横ばい、50代前半で174円、50代後半〜60代前半で200円で、男女差はありません(ともに267円)。
職業別では専業主婦・主夫(200円)と無職・その他(160円)が低く、時給1,000円以上の割合は会社員・公務員(31.6%)が専業主婦・主夫(13.6%)の2倍以上です。
研究所の見解
- 経験を積んでも時給が上がらないのは、ポイ活の単価がスキルではなくサービス側の設定(アンケート1件のポイント、広告1本の単価)で決まるからです。
長年続けている人ほど「日課」として低単価の作業を続けている傾向があります。 - 時給が高いのは「毎日やる人」ではなく「やることを絞っている人」です。
専業主婦・主夫や無職層の時給が低いのは、かけられる時間が多いため低単価の作業にも時間を注いでいることの裏返しです。
アンケート回答者の自由記述「具体的に何をして、どれくらい獲得しているか」を紹介
有効な記述291件から、手段ごとに「何をして、どのくらいの時間で、いくらになったか」が具体的に書かれた回答を抜粋します(原文のまま)。
案件・キャンペーン申込:1件で数千〜1万円、作業は15分〜1時間
ポイントサイトで案件を検索し、利用できるものは10分程度で申し込んで条件を達成します。
長いものは1時間程度必要です。まとまって1万円程度取れることがあります
銀行の口座を開設しました。
手続きは1回30分ほどかかりましたが、ポイントは合計で13000円ほどでした
アンケート・モニター:1日10〜30分で数十円、月数千円
マクロミルに登録し、ほぼ毎日アンケート回答をしています。
一日当たり15分くらいかけて10問くらいのアンケートに回答し、平均で30円くらいのポイントになっています
アンケートサイトを6つ使用していて1日約40分ぐらいスキマ時間に回答をして5000円ぐらい獲得出来ました。
歩数・移動アプリ:1日数円〜数十円。「広告を見ないと貯まらない」
毎日、一日1時間前後は歩く事になるため、その時間の有効活用を目指して歩数で稼ぐタイプのポイ活をしています。
月に300円から600円程度の稼ぎですが、それまで何もせずに歩いているだけだったのに比べれば日用品の購入代金が多少浮く
獲得するにも広告を見ないといけないので、あまりやらなくなってしまいました。
広告30秒で0.5円などで、割に合わないです
レシートアプリ:1回数分で数円〜数十円
アプリでレシート撮影をしてポイントの卵を割るサイトで1回5分以内で、1ヶ月に2回ポイントを交換出来るので600円分の電子マネーを貰っている
ミニゲーム・動画・広告視聴:時間の割に少額
TikTokライトのログインや動画視聴、広告視聴、簡単なミニゲームを行い、月間4000円相当のポイントを獲得しています。1日としては1時間前後の作業量です
クリックならば多ければ1日3時間程度で30円から40円くらいです。
毎日同じくらいならば月1500円とか可能ですが、クリック系は日々の変動が大きく少ない日となれば1日フルに使っても数円もあります
決済・共通ポイント:「作業時間は発生しない」。月数千円が自動で貯まる
なるべく還元率の高いクレジットカードやコード決済を優先して決済を通すようにしています。
特別な作業時間は発生せず、支払い時のわずか数秒で完結する(中略)月あたりだと平均して4,000円相当くらいのポイントが自動的に手に入る
続けている理由:「無駄になりがちな時間の有効活用」
1日あたり合計15分程度の作業で、月額換算でおよそ数百円相当のポイントを獲得できています。
大きく稼ぐことはできませんが、移動時間などの無駄になりがちな時間を有効活用できるため、手間に対して妥当なリターンだと感じています
今後の展望(当研究所の見方)
ポイ活の「時給」は上がりにくく、二極化が進む
ポイ活の単価はサービス側が決めており、アンケートや広告視聴の単価が上がる要因は見当たりません。
一方で、クレジットカードや銀行口座の入会特典はこの数年で増額しています。(当研究所の銀行キャンペーン調査では、口座開設特典は千円台から最大6.8万円へ)。
そのため「案件を選んで短時間で稼ぐ層」と「日課として低単価の作業を続ける層」の差は広がると見ています。
「割に合わない」と感じる層は、改悪で離れる
半数が「割に合わない」と感じながら続けている状態は、単価の引き下げや交換条件の変更があれば離反につながりやすいと考えられます。
第1弾調査でも、改悪を理由にサービスを離れた経験が18.2%にありました。
利用者が感じている「時給100円未満」という体感は、継続率の上限を決める数字です。
決済ポイントの比重が高まる
決済ポイントを得ている人は6割、「稼ぎ頭」として挙げた人は4分の1です。
「手を動かすポイ活」の時給の低さが知られるほど、作業時間が発生せず・改悪されにくいキャッシュレス決済の還元は相対的に魅力が増します。
ポイ活の重心は「作業で稼ぐ」から「支払いを寄せて貯める」へ移っていくと見ています。
当研究所の次の調査予定
今回の調査は「時給換算」を初めて数字にしたもので、年に1回の定点調査として続けます。
次回は、案件ジャンル別の獲得額(クレジットカード・口座開設・FXなど高額案件の内訳)と、獲得したポイントの使い道(生活費補填・投資・貯蓄)を調べる予定です。
専門家の見解:ファイナンシャルプランナー 大竹麻佐子さんに聞く
調査結果を踏まえ、ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)の大竹麻佐子さんに5つの質問をしました。
Q1〜Q3はポイ活をしている生活者向け、Q4・Q5はポイントサイト・アプリ・ポイント事業者など企業向けの見解です。回答は原文のまま掲載しています。
Q1.「時給267円」をどう受け止めるか(生活者向け)
質問:ポイ活をしている400人の時給換算は中央値267円で、半数超が300円未満、4人に1人は100円以下でした。一方で「スキマ時間の活用」「もともと歩いている時間が収入になる」など、時間の機会費用をゼロと考えて続けている人が多数です。家計の専門家として、この「時給267円」をどう受け止め、ポイ活を家計の中でどのように位置づける(収入なのか、節約なのか、趣味なのか)のがよいとお考えでしょうか。

「時給267円」という数字だけを見ると効率が悪く感じますが、ポイ活を一般的な仕事と同じように時給換算して評価することには少し違和感があります。
通勤や散歩など、普段の行動のついでにポイントを得られるのであれば、時間の有効活用ともいえます。
家計としては、「収入」としてあてにするより、「節約」や「プラスα」と捉えるのがよいでしょう。
時給の高さだけでなく、余計な買い物をしていないか、時間や手間が負担になっていないかも大切です。
無理なく楽しみながら経済的メリットを得られるのであれば、有効な家計管理の一つと考えられます。
Q2.時間をかけずに貯めるには何を優先すべきか(生活者向け)
質問:手段別の時給換算は、クレジットカード発行や口座開設などの「案件申込」が1,000円、アンケート200円、ミニゲーム・動画視聴100円と10倍の差がありました。決済ポイントは作業時間がほぼかからず、月5,000円以上稼ぐ層は案件申込の実施率が6割です。時間をかけずにポイントを貯めるうえで優先すべき手段と、案件申込(短期間に複数のカードや口座を申し込むこと)で注意すべき点を教えてください。

時間をかけずにポイントを貯めるなら、まずは普段の買い物で得られる決済ポイントなど、追加の手間が少ない方法を優先するとよいでしょう。
クレジットカードの発行や口座開設も、自分にとって必要なものであれば、ポイントというプラスαの価値を得る手段になります。
ただし、ポイントを得ることを目的として、不要なカードの申込みや口座を開設することはおすすめできません。
個人情報を提供することに加え、カードの管理負担や使い過ぎなどにつながる可能性もあります。
「高ポイントだから」ではなく、「自分に必要か」を基準に判断することが大切です。
Q3.「割に合わない」と感じたときの見直し方(生活者向け)
質問:回答者の半数が「かけている時間や手間に対して割に合わない」と答えながら、74%はほぼ毎日ポイ活を続けています。時給換算で月数十時間かけている層ほど効率が落ちる一方、「お小遣い」「生活費の足し」という感覚で納得している人もいます。「割に合わない」と感じたとき、何を基準に続ける・減らす・やめるを判断すればよいか、家計管理の観点から見直しの考え方を教えてください。

家計管理では、お金だけでなく「時間」も大切な資源です。ポイ活が生活費の足しになり、楽しみながら無理なく続けられているのであれば、継続することを否定はしません。
一方で、「割に合わない」と感じながら多くの時間を費やしているのであれば、一度見直してみることをおすすめします。
得られるポイントと時間・手間を比べ、負担を感じるものから減らすのも一つです。
なんとなく継続することは避けたいです。
睡眠や休息、家族や友人と過ごす時間など、ポイントには換えられない時間もあります。
「いくら得したか」だけでなく、「その時間をどう使いたいか」も含めて判断することが大切だと思います。
Q4.利用者の半数が「割に合わない」と感じる中で、サービス側が維持すべきこと(企業向け)
質問:ポイントサイトやアプリの利用者の半数が「割に合わない」と感じながら利用を続けており、当研究所の第1弾調査では、単価の引き下げや交換条件の変更(いわゆる改悪)を理由にサービスを離れた経験が18.2%にありました。利用者の体感が「時給100円未満」である状態で、ポイントサイト・アプリ・ポイント事業者が利用者の信頼と継続を維持するために重視すべきことは何でしょうか。

ポイントサービスは、必ずしも「時給」の高さだけで利用価値が決まるものではないと思います。
だからこそ、事業者には、ポイントの獲得・交換条件をわかりやすく示し、利用者が納得して選べる環境を整えることが求められます。
たとえば、単価や交換条件を変更する場合には、十分な周知や丁寧な説明があると信頼維持に繋がります。
また、過度に時間を費やさせる仕組みではなく、日常生活の中で無理なく利用できることや、個人情報を安心して提供できる環境も重要です。
利用者に「長く使いたい」と思ってもらえるサービスであることが、結果として継続的な利用につながるのではないでしょうか。
Q5.「作業で稼ぐ」から「決済で貯める」へ――2027年に向けた見通し(企業向け)
質問:当研究所は「作業で稼ぐポイ活の時給は上がりにくく、キャッシュレス決済の還元など作業時間が発生しない貯め方の比重が高まる」と見ています。この見方への評価と、2027年に向けてポイント経済圏・金融機関・比較メディアが、利用者に対して訴求・情報提供すべきことがあれば教えてください。

「作業で稼ぐ」から、普段の支払いで自然に「貯まる」方向へ比重が移ることは、時間や手間を含めた効率を考えると合理的であり同意します。
とは言え、還元率を追い求めて、複数の決済手段やポイントを使い分けることが負担になっては本末転倒です。
2027年に向けては、還元率の高さだけでなく、獲得・利用条件や有効期限、個人情報の取扱いなど、利用者が自分に合ったサービスと判断できる情報提供がより重要かつ必要となるかと思います。
利用者側も「たくさん貯める」ことより、普段の生活の中で無理なく、使いやすく貯められることが選ぶ基準となり、また期待されていることなのではないでしょうか。
調査の限界と注意点
- 回答者の偏り:
回答者はクラウドワークスの利用者で、ポイ活を「ほぼ毎日」行う人が74%を占めます。
アンケートで報酬を得ることに慣れた層でもあり、アンケート・モニターの実施率(76%)は一般より高く出ていると考えられます。
実施率を世間一般の値として扱わないでください。 - 時給換算の精度:
獲得額と時間は区分で聞いており、計算には区分の代表値を使っています。
上限のない区分は下限値で計算しているため、高額層の時給は控えめ、長時間層の時給は高めに出ます。
1人ずつの値ではなく、中央値と分布で読んでください。 - 時間の申告:
所要時間は本人の記憶による申告です。
歩数アプリでは「歩いている時間そのものは含めない」と指定しましたが、歩行時間を含めて答えた人もいます。 - 年間獲得額:
直近1年の合計は記憶ベースで、月間獲得額×12と比べて小さめ(比の中央値0.83)に出ています。
年間の値は目安としてお読みください。 - 見解・展望:
「研究所の見解」と「今後の展望」は、調査結果をもとにした当研究所の解釈です。
全設問の単純集計、手段別クロス集計、時給換算の属性別集計は、調査報告書(PDF)にまとめています。
運営メディア「マネー大全」について
ポイ活・家計データ研究所は、ポイ活・キャンペーン情報サイト「マネー大全」が運営する調査専門メディアです。
今回の調査では、時給換算で最も有利だったのは「案件・キャンペーン申込」でした。
当研究所を運営するポイ活・キャンペーン情報サイト『マネー大全』では、クレジットカード・証券口座・銀行口座などの入会キャンペーンや、ポイントサイトの新規登録特典・紹介コードを随時まとめています。
「時間を増やすより、単価の高い手段を1つ足す」。
本調査の結果を実践に移すなら、まずは現在実施中のキャンペーンからご確認ください。
>>マネー大全(トップページ)
引用・転載について
本調査の結果・グラフは、出典を明記していただければ引用・転載を歓迎します。
出典表記の例:「ポイ活・家計データ研究所『ポイ活実態調査(2026年10月)』」
